職業訓練指導員 (電子科・電気通信科) ☆46☆・☆47☆のページ
職業訓練指導員とは
職業能力開発促進法の規定に基づく公共職業能力開発施設(国・都道府県が職業訓練を行うために設置した施設)及び認定職業訓練施設(事業主等が職業訓練を行うために設置した施設)で訓練指導に当たる者を職業訓練指導員といいます。これらの施設で訓練を担当する指導員は「職業訓練指導員免許」を必要とします。交付された職業訓練指導員免許は全国で有効です。
解りやすく言うと、ポリテク、職業訓練校の先生ってことです。
この資格は123科に細分されていて、資格により教鞭を取れる科が異なります
この免許を取得するには
○職業訓練指導員試験に合格
○職業訓練指導員講習を受講
○指定された学歴・資格の取得
等があります。 詳しくは各都道府県のHPに出ていますので探してみてください。
職業訓練指導員試験は 4科目
■実技 と ●指導方法、▲基礎系、▼専攻 の学科3科目があります。
このうち●指導方法は、123科すべて共通で、1度●指導方法を合格すれば、
他の122科を受験する場合に免除になります。
さて のこりの3科目なんですが、実は(一部の科を除き)職業訓練指導員試験が行われていません!
必然的にそれ以外の科については、この試験以外の方法により残りの3科目を取得することになりますが、
ある種の資格既得者は、この3科目 ■実技、▲基礎系、▼専攻 が丸々免除になり、
●指導方法 だけ受験し合格すると 免許がもらえることになります。
さて その資格とは・・・
☆第一級総合無線通信士 これがあると 電気通信科の免除が受けられます。
☆第一級陸上無線技術士 これがあると 電子科の免除が受けられます。
その他には、 測量士 ※補から経験による成り上がりは不可。試験合格が条件 これは測量科。
などがあります。
↓既得資格による 受験資格と 科目免除の詳細
免許職種 | 受験することができる者 (受験資格) | 試験の免除を受けることができる者 | 免除範囲 | |
実技試験 ■ | 学科試験▲ ▼ | |||
溶接科 | ボイラー溶接士免許を有する者 | 特別ボイラー溶接士免許を有する者 | ○ | ○ |
建設機械科 | 建設機械施工の技術検定の合格証明書を有する者 | 建設機械施工の一級の技術検定の合格証明書を有する者 | × | ○ |
冷凍空調機器科 | 第一,第二又は第三種冷凍機械責任者の免状を有する者 | 第一種冷凍機械責任者の免状を有する者 | × | ○ |
発変電科 | 第一又は第二種ボイラー・タービン主任技術者の免状を有する者 | 第一種ボイラー・タービン主任技術者の免状を有する者 | × | ○ |
電気科 | 第一,第二又は第三種電気主任技術者の免状を有する者 | 第一,第二又は第三種電気主任技術者の免状を有する者 | × | ○ |
電気機器国家試験の合格証を有する者 | 電気機器国家試験の合格証を有する者 | × | ○ | |
エ ネルギー管理士免状(電機分野)を有する者 | エネルギー管理士免状(電機分野)を有する者 | × | ○ | |
送配電科 | 第一,第二又は第三種電気主任技術者の免状を有する者 | 第一,第二又は第三種電気主任技術者の免状を有する者 | × | ○ |
電気工事科 | 第一,第二又は第三種電気主任技術者の免状を有する者 | 第一,第二又は第三種電気主任技術者の免状を有する者 | × | ○ |
エネルギー管理士免状(電機分野)を有する者 | エネルギー管理士免状(電機分野)を有する者 | × | ○ | |
電気工事施工管理の技術検定の合格証明書を有する者 | × | × | ||
第一種電気工事士の免状を有する者 | 第一種電気工事士の免状を有する者 | 電気工事 | × | |
電子科 | 第一又は第二級陸上無線技術士,若しくは第一又は第二級アマチユア無線技士の免許を有する者 | 第一級陸上無線技術士の免許を有する者 | ○ | ○ |
電子機器国家試験の合格証を有する者 | 電子機器国家試験の合格証を有する者 | × | ○ | |
自動車整備科 | 一級四輪自動車整備士、一級二輪自動車整備士、二級ガソリン自動車整備士、二級ジーゼル自動車整備士、二級三輪自動車整備士又は二級二輪自動車整備士の技能検定の合格証書を有する者 | 一級四輪自動車整備士、一級二輪自動車整備士、二級ガソリン自動車整備士、二級ジーゼル自動車整備士、二級三輪自動車整備士又は二級二輪自動車整備士の技能検定の合格証書を有する者 | ○ | ○ |
自動車車体整備科 | 一級四輪自動車整備士、二級ガソリン自動車整備士、二級ジーゼル自動車整備士、二級三輪自動車整備士又は自動車車体整備士の技能検定の合格証書を有する者 | 一級四輪自動車整備士、二級ガソリン自動車整備士、二級ジーゼル自動車整備士又は二級三輪自動車整備士の技能検定の合格証書を有する者 | 自動車整備のうち内燃機関を除く | 車枠及び車体整備法を除く |
自動車車体整備士の技能検定の合格証書を有する者 | ○ | ○ | ||
航空機製造科 | 航空機国家試験の合格証を有する者 | 航空機国家試験合格証を有する者 | × | ○ |
航空機整備科 | 航空機国家試験の合格証を有する者 | 航空機国家試験合格証を有する者 | × | ○ |
一等又は二等航空整備士又は航空工場整備士の資格についての航空従事者技能証明書を有する者 | 一等又は二等航空整備士又は航空工場整備士の資格についての航空従事者技能証明書を有する者 | ○ | ○ | |
建築科 | 一級又は二級建築士の免許を有する者 | 一級建築士の免許を有する者 | × | ○ |
枠組壁建築科 | 一級又は二級建築士の免許を有する者 | 一級建築士の免許を有する者 | × | ○ |
ブロツク建築科 | 一級又は二級建築士の免許を有する者 | 一級建築士の免許を有する者 | × | ○ |
防水科 | 一級又は二級建築士の免許を有する者 | 一級建築士の免許を有する者 | × | ○ |
プレハブ建築科 | 一級又は二級建築士の免許を有する者 | 一級建築士の免許を有する者 | × | ○ |
熱絶縁科 | エ ネルギー管理士免状(熱分野)を有する者 | エネルギー管理士免状(熱分野)を有する者 | × | ○ |
測量科 | 測量士又は測量士補の試験の合格証書を有する者 | 測量士の試験の合格証書を有する者 | ○ | ○ |
ボイラー科 | 特級又は一級ボイラー技士の免許を有する者、ボイラー・タービン主任技術者の免状を有する者 | 特級ボイラー技士の免許を有する者又はボイラー・タービン主任技術者の免状を有する者 | ○ | ○ |
エネルギー管理士免状(熱分野)の免状を有する者 | 熱管理士の免状(熱分野)を有する者 | × | ○ | |
電気通信科 | 第一、第二又は第三級総合無線通信士又は航空無線通信士の免許を有する者 | 第一級総合無線通信士の免許を有する者 | ○ | ○ |
臨床検査科 | 医師国家試験、歯科医師国家試験又は獣医師国家試験の合格証書を有する者 | 医師国家試験、歯科医師国家試験又は獣医師国家試験の合格証書を有する者 | ○ | ○ |
臨床検査技師の免許を 有する者 | 臨床検査技師の免許を有する者 | × | ○ | |
事務科 | 公認会計士試験の第二次試験若しくは第三次試験又は税理士試験に合格したことを証する書面を有する者 | 公認会計士試験の第二次試験若しくは第三次試験又は税理士試験に合格したことを証する書面を有する者 | ○ | ○ |
商工会議所が行う簿記に関する一級の技能の検 定の合格証明書を有する者 | 商工会議所が行う簿記に関する一級の技能の検定の合格証明書を有する者 | 簿記 | 簿記 | |
和裁科 | 商工会議所が行う和裁に関する一級又は二級の技能の検定の合格証書を有する者 | 商工会議所が行う和裁に関する一級又は二級の技能の検定の合格証書を有する者 | ○ | × |
情報処理科 | システム監査技術者試験、アプリケーションエンジニア試験、ネットワークスペシャリスト試験若しくは第一種情報処理技術者試験の合格証書を有する者 | システム監査技術者試験若しくはアプリケーションエンジニア試験の合格証書を有する者 | × | ○ |
情報処理システム監査技術者試験、特種情報処理技術者試験若しくはオンライン情報処理技術者試験の合格証書を有する者 | 情報処理システム監査技術者試験若しくは特種情報処理技術者試験の合格証書を有する者 | × | ○ | |
建築物衛生管理科 | 建築物環境衛生管理技術者の免状を有する者 | 建築物環境衛生管理技術者の免状を有する者 | × | ○ |
↑●指導方法以外の ■実技や▼専攻 ▲基礎などの試験の開催状況は 各都道府県で違います。
例えばここ数年 ○電気工事科 の■実技・▲基礎・▼専攻の試験は 青森県でしか行われていません。
同じように都道府県で開催されている科目が違いますが、開催されていても数科目だけで、
全都道府県を串挿ししてみても123科目の9割以上の科目が ■実技・▲基礎・▼専攻 の試験が行われていません。
※いゆゆる職人資格なので、実務経験(若しくは技能士)+48時間講習でゲットしろ! ということです。
ちなみに48時間講習の内容は試験科目の●指導方法 の代用のような講習ですが、
試験での免許取得方法とは違い、新たな科目を取得する場合にも、その度(科目ごと) 48時間講習が必要になります。
(同じ講習内容なのに・・・お莫迦な制度だねぇ〜 試験するか資格で免除にすれば済むものを・・・)
48時間講習は受講したことがないので、詳しくは各自お調べください。
受験資格等について
例1 ○電気科の指導員免許があり 同一分野の○発変電科を取得しようとします。
試験が開催されていれば、受験資格(同一分野の指導員資格による条件)はあるので、
●指導方法の1科目は免除で、残り3科目■▲▼を受験すればOKです。
しかし○発変電科は(現時点で)どこの都道府県でも ■実技・他学科▲▼の試験を開催していません。
なので実務経験(若しくは技能士←これも経験が必要)の資格により 48時間講習を受講し
免許をゲットするのが一般的な流れです。
例2 ○溶接科では ボイラー溶接士免許があれば受験することはできますが、
この○溶接科も ■実技、▲基礎、▼専攻の試験を行っている都道府県がありません
が、 特別ボイラー溶接士免許があれば ■実技、▲基礎、▼専攻 の三科目が免除になりますので、
●指導方法の受験だけで 免許をもらえます。
また同時に他の科目の指導員免許が既にあれば、受験申請だけで全科目免除で自動的に合格になります。
(しかしボイラー溶接士自体が経験資格なんですがね・・・w)
さて私は ☆23☆一総通(2006年)と ☆26☆一陸技(2007年)により、電気通信科と電子科を受験します。
2科同時受験ですが、受験する ●指導方法は共通のため、1粒で2度おいしい(受かれば)お受験となります。
受験申請は 専用の申請書が用意されており、私は郵送で取り寄せました。
申請書には 履歴書、経歴の記入がありましたが、これは職務経歴によりお受験資格を得たり
免除資格を得る方のためで、私の場合は経歴が不問ですので、ここの記入は不要でした。
なお、東京の場合の受験申請は、都庁に本人が直接持ち込みのみで、郵送は不可。
これがまた平日なんだよね〜、半休とって都庁まで受験申請にいってきました。
その場で書類・受験資格の確認、本人確認、受験料の徴収等を行い、
受験番号をスタンプされた受験票が返されます。
今回
2011年1月15日の東京地区のお受験会場は北区王子の中央工学校 3号館です。
駅を降りると、受験者とおぼしき集団がぞろぞろと会場に向かっていました。
いろいろ試験を受けてきましたが、一番受験者の層がばらばらな集団
老若男女もてんでんばらばら、全体的には専門学校卒数年 という連中が大半。
こんな資格を取って何をするんでしょうね?(そういう喪前は?ってツッコミは梨)
受験番号から 推察すると受験者は350人程度だと思われます。
地方の県だと受験者が10名強なんていう県もあるらしいですが、
さすが東京は大人数ですね。
まだ時間が早いので着席もバラバラですね。
この教室の満席率は95%位、結構出席率は高そうです。
しかし毎度の事ながら、集合時間はキチンと指定されているのに
遅れてくる香具師って どういう神経なんだろう?
交通事情など正当な理由があるのかも知れないけど、
それを見越して行動するのが 大人ってもんでしょ!??
こういう香具師は即刻不合格にするべきだと思う。
国家試験、それも人を指導する先生になるための試験なんだからさ〜
お子チャ魔の入学試験じゃないんだからさ〜。
この●指導方法の試験時間は90分
最初の30分間と最後の10分は退室できません。
試験終了後の受験者の面々、しかしどういう理由でこの試験をお受験しているんでしょう?
右にいる閻魔帳をもっている怖そうなおっさんは どこかの専門学校の先生らしい。
受験に来た生徒の問診調査みたいなのですが・・・
123科あるうちの何科をお受験しているんでしょうね?=そこの生徒たち・・・
後記・・・たぶん彼らは 自動車整備科
自動車整備の1資格を取得し、そのあとにこの職業訓練指導員を取得すると
おまけで別の科目の自動車整備の資格(技能検定)がゲット(または科目免除)できちゃいます。
●例えばガソリン2級を持っていて、指導員を取ると→ジーゼル2級の実技が免除
ただし、自動車整備士は 学歴(専門的学校)や要経験資格なので
素人・一見さんはお受験できません。(なので詳しく調べてません)
さ〜て試験を終ってみてですが
問題は あちこちで言われているように20問で5択でした。
出題形式は、
教科指導の○○について妥当なものを選びなさい。
もしくは 妥当でないものを選びなさい。
という五者択一形式で、穴埋め問題はありませんでした。
出題分野は、
職業訓練原理 から 4問
教科指導法 から 6問
労働安全衛生 から 1問
訓練生の心理 から 3問
生活指導 から 3問
関係法令 から 3問
合計20問です。
テキストについては 例のやつ↓ これ1つしかないのですが、
結果として付録の問題集はほぼ役にたちませんでした。↑
(そもそも出題方法が違うし、難易度も問題集より高い)
今回の試験について推奨する勉強方法は、
1、付録の問題集は 鉄板で、これは100%出来るのが最低条件
2、問題集の問題から該当する箇所のテキストの説明を熟読し、関連必要項目を暗記
3、テキストの通読 3回くらいは通読したほうがいいでしょう。
そこから自分なりに問題をつくれればほぼ満点近く取れると思われます。
今回の試験の結果発表は 2月16日です。
この試験の合格点は 6割(労働省職業能力開発局長の通達基準)で
試験問題は回収され持ち帰りはできません。
今年初めてのお受験です。
無事 二文字だと嬉しいな〜。
本日 ネットで合格発表がありました。
(10時発表のはずが、HPの更新は10時20分過ぎ。 石原さ〜ん いい加減やのう・・・)
合否の点数は不明ですが、これによるとどうやら合格のようです。
正確ではないですが、合格者は226名、受験者は約370名
合格率61%の試験でした。
それほど難易度が高い試験ではありませんが、
しっかり勉強していないと間違いなく落ちますね。
帰宅したら ポストに試験結果通知が届いていました。
ネット発表は20分も遅れてましたが、郵便が早いのは関心!
(ちなみに本日消防設備士乙6の発表がありましたが、こちらは
毎度の事ながら届いません! いつも翌日です。)
石原 慎太郎 の名前入りの合格証明がいいですね。
多分任期中に免許の申請が出来るでしょうから。免許も慎太郎の名前ですね。
3月30日 不在の再配達で免許が到着しました。
まだ任期中なので 慎太郎の免許でした。
電子科と電気通信科 免許の番号は連番です。
これも一生使わない免許になりそうです。(笑)
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