深視力のページ

大型免許や二種免許には深視力検査がつきまといます。
近視や遠視、乱視、プリズム角を正しく調整しても検査に
合格できない方が結構いるようです。
 多くの場合、検査装置(三桿法 さんかんほう)に不慣れな事。
そして、両目で物を見る習慣(立体視)が欠けている事に原因があるようです。
 この検査に合格するためには、適正なメガネを作ること(特にプリズム角)
と同時に、多くの練習をして、両目で見る能力を呼び覚ます事でしょう。
 その練習には、実際の検査に則した三桿法による練習が一番です。
しかし、この三桿法の検査は、運転免許の適正検査でしか使われておらず、
殆どのメガネ屋さんでは、この検査機は置いてなく、練習する機会が殆ど
無いことも事実でしょう。

無ければ作っちゃえ という訳で、本格的な検査装置ではなく、
三桿法による訓練のための簡単な装置(装置というほど大げさでない)
を作ってみましたので紹介致します。
 ※ネット等でLCD画面で練習する三桿法のシミュレーター類がありますが、
  超アホですね〜、3次元のものを2次元で練習できる訳がありません!
(雰囲気は判るでしょうけど)

材料はホームセンターで買えるもので、トータル千円もかかっていません。


検査ユニットの概観1


検査ユニットの概観2
 この白と黒のプラ板は挟み込んでいるだけで止めていません。
(訳はのちほど)


検査ユニットの概観3


全体の写真
 長さは定尺の板を使っているので、900mmです。


使用時の概観写真


使い方(訓練のしかた)
とくに説明は不要でしょうが、通常の部屋の天井からの蛍光灯の光で、
検査ユニットの部分が明るくなるような位置に移動します。
 ポイントは桿の影が視野に入らないこと、(この装置の上あたりに部屋の
蛍光灯が来るようにするのが丁度ベストで影も入りません)
 スクリーンが白く明るく照らされ、桿が浮き上がって見えるようにする。
顔を垂直にし、姿勢を正し板の手前を手で持ち、手を伸ばして検査ユニットを
覗き込みます。(固定桿と目の位置が1.25mになるようにしますが、あくまで
訓練なので、適当でかまわないでしょう)
 あとは板についている棒を前後に動かし、3本の棒(桿 かん)が揃うように
練習します。
揃ったと思ったら、上から覗き込めば、即座にずれが解ります。

さてプラ板がわざと固定されていない件ですが、
これは 白(スクリーン)と黒(窓)を入れ替え、逆側からも使えるように
してあります。 誰かの手を借り棒を動かしてもらい、練習します。


本来の三桿法は、2.5mの距離での測定で、誤差が±20mm以下が合格です。
この装置は1/2のスケールで作っています(一人で手動で訓練するため)
ですので、このときの誤差は5mm以下になるように練習して、
ようやく本物(2.5m)で20mm以下の誤差になると思います。
(スケールが1/2だからといって半分の10mmではないので注意)


深視力に悩んでいる方の手助けになれば幸いです。


参考データーとして
実際の試験機の詳細は
固定桿の間隔 60mm  訓練装置は30mm
桿の太さ 3mm      訓練装置は1.5mm
桿の動く速度  高速=50mm/秒 低速=25mm/秒  訓練装置は手動



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